安全で快適な歯科医療を提供する『歯科麻酔科医』

歯科治療に恐怖心を抱いている人の割合は全国で5～20％と報告され、日本では歯科治療に対するストレスから歯科医院を受診できない患者さんが400万人以上いると報告されています。さらに高齢社会を迎えた日本では、高血圧や糖尿病といった基礎疾患を持つ患者さんが多くなり、安心して歯科治療を受けることのできる歯科医療環境が求められています。

そんな歯科治療に恐怖心が強くてなかなか通えなかった方や、痛みに弱い方、高齢で基礎疾患を持っている患者さんなど、ストレスをマネジメントしながら全身管理を行う専門家が「歯科麻酔科医」です。

全国に10万人の歯科医師がいますが、そのうち「静脈内鎮静法」に関する知識と技術を兼ね備えた日本歯科麻酔学会認定医・専門医は、1321人しか存在しません。CDAC（Clinical Dental Anesthesiologist Club）は、全国で活躍する日本歯科麻酔学会認定医・専門医74名が所属する（2023年1月現在）日本初の臨床歯科麻酔科医のグループで、2017年6月に活動がスタートしました。

CDACの理念と活動内容

日本初となる臨床歯科麻酔科医によるグループ“CDAC”の活動は、2017年6月にスタートしました。歯科臨床は大学講座とスタディーグループとが切磋琢磨できる環境があって、研究・臨床分野をリーディングしていくなか、歯科麻酔学分野では、臨床の現場で活躍する歯科麻酔科医がディスカッションできる環境がありませんでした。そこで、歯科麻酔学に関する意見交換や情報発信を行えるグループを作ろうという思いから、大学の垣根を超えた歯科麻酔科医と共に、CDACが設立されました。

代表の雨宮は、歯科麻酔学講座の大学院時代に、全身麻酔や静脈内鎮静法といった一般歯科臨床とは異なる分野に専念してきました。いつも、白鳥清人先生や歯科麻酔との出合いがあって今の自分の歯科臨床があると話をされ、「歯科麻酔学の大切さを開業医の先生はもちろん、その先にいる患者さんに伝えていきたい」という想いがCDACの理念になっています。

私たちの活動は大きく3つの柱があります

• 臨床の現場で活躍している歯科麻酔科医によるコミュニティー形成
• 歯科麻酔学に関する正しい情報発信
• 静脈内鎮静法を含む全身管理が全国で活用できる医療連携サポート

中でも、多くの患者さんに歯科麻酔科医の存在を知ってもらい、『歯医者への恐怖心を何とかしたい』『痛みを感じないで治療したい』というニーズに答えられるよう、静脈内鎮静法を活用した安全で快適な歯科医療を受けていただける環境を全国に整備しております。

患者さんと歯科麻酔科医をワンストップでつなぐ『CDAC』

臨床歯科麻酔科医グループCDAC（代表　雨宮啓）は、「歯医者への恐怖心を何とかして治療してもらいたい」、「痛みを感じないで治療したい」という方のために静脈内鎮静法を活用した、安全で快適な歯科医療を受けていただくための《患者さんが歯科麻酔科医に直接、相談できるホームページ》を、日本で初めて2019年11月8日に運用開始いたします。現在、各都道府県で対応できるように47名程度のグループを目指しながら「静脈内鎮静法」を活用した地域医療への貢献を積極的に進めております。

CDAC代表「雨宮　啓」とは

神奈川県藤沢市で開業する歯科医院の院長として、年間600件の「静脈内鎮静法」を行っている。「歯医者への恐怖心を何とかした」「痛みを感じないで治療したい」という患者さんに、静脈内鎮静法を活用した安全で快適な歯科医療を全国に受けられる歯科医療環境を整備するために、2017年6月にCDACを設立。現在では全国で活躍する日本歯科麻酔学会認定医・専門医74名の代表を務め、日本歯科医学会総会やアメリカ歯周病学会のシンポジストを務めるなど、日本のみならず海外での講演実績がある。

CDAC概要